□政令市移行と津久井地域への影響
政令市移行は、今や手段ではなく目的と化し、合併後のまちづくりはないがしろにされています。22年4月に政令市になれば、津久井地域では1年前倒しで総合事務所も地域協議会も廃止され、区役所の設置で総合事務所の職員は大幅に減らされます。また、地方自治法上の手続きをしなければ、藤野、相模湖、津久井、城山の名前も住所から消えてしまいます（資料�E）。
政令市をめざした合併でなかったことは、線引き問題を始め、あまりにも多くの問題を引き起こしています。合併協議を反故にして、果たして市民が望む政令市が実現できるのでしょうか。
□線引きは凍結を！
市議会で陳情が不採択となったため（資料�F）、改めて線引きの凍結を求めました。
のもとは、県の職員へのヒヤリングで、県は第6回線引き見直し時に、津久井3町へ線引きすることを指示していないこと、線引きは、政令市移行時には必須条件ではないことなどを確認してきました。また、国土交通省では、都市計画法の基本理念の見直しを進めており、その将来像は来年5月ごろまでに示される予定です。そのような状況を考慮すれば、津久井地域への線引きは凍結すべきです。
□市がなすべきことは
今は中核市として充実に努め、合併後のまちづくりを進めることに全力をそそぎ、大都市制度（政令市制度）を理想的な形で運営できる相模原市に成長した段階で、改めて考えるべきであると強く主張し、反対の討論としました。
|
市議会の採決結果とのもとの意思が異なった議案・陳情
（のもと 賛成○ 反対×）
・議案 市税条例の一部改正（公的年金からの住民税天引き）：×
・陳情 公的年金からの住民税の天引き反対について：○
・陳情 医師・看護師を増やし地域医療と公立病院の充実を求めることについて：○
・陳情 廃食用油燃料化施設整備計画の見直しに関する陳情2件：○
・陳情 新南清掃工場竣工に伴うガス化溶融炉トラブル調査及び重金属濃度測定分析実施：○
・陳情 議場へ日の丸を掲げることに慎重な審議を求める他2件：○
・議案 20年度一般会計補正予算（政令市PR広報費含む）：×
・議案 19年度一般会計決算：×
|
平成19年度決算審査で、のもとが質疑を行い、問題点を指摘し、市の取り組みを要望した主なものは次の通りです。
○救急医療体制の充実
・疾患別対応（脳疾患、産科・小児科医療、消化器系疾患、循環器系疾患など）
・電話相談による救急車要請を減らす仕組みづくり
○扶助費を減らす取り組み
・地域の人的ネットワークの維持・拡大
・生活交通対策の実施
○地域医療や介護体制の充実
・特別養護老人ホームの計画的な建設
・県から委譲される予定の県立診療所と市立国保診療所の役割分担と存続
・北地区保健福祉センター内のメディカルセンターの充実と区役所の合築による弊害の除去
・相談窓口職員の対応の改善と資質の向上
<< （３） >>
ＮＯ ３ページ